平成23年度新政策と予算編成の方針

平成23年度新政策と予算編成の方針

10月5日記者発表

「元気な和歌山」の実現に向けて
平成23年度新政策と予算編成の方針

1 平成23年度新政策の基本的な考え方

本県では、これまで、わがまち元気プロジェクト、観光資源の売り出しや企業誘致、過疎集落支援総合対策など、さまざまな政策を展開し、「元気な和歌山」の実現に向けて、たゆまず取り組んできた。
しかしながら、まだまだ景気回復が実感できるまでには至っておらず、海外景気の下振れリスクや急激な円高、雇用の停滞など、将来への明確なシナリオが描きづらい状況となっている。
また、少子高齢化や過疎化の進展に伴う本格的な人口減少のなかで、地域社会の「絆」の希薄化が進むとともに、地域の福祉・医療体制にも綻びが生じつつある。さらに、東南海・南海地震など、県民の命や財産を奪う大規模自然災害の脅威も高まるなど、日常生活を脅かす課題が山積している。
元気な和歌山の実現に向け、着実に歩みを進めていくためには、この難局を乗り切ることはもちろん、これまでの成果を踏まえ、未来を見据えたステップアップのための先行投資にも積極果敢に取り組んでいかなければならない。
このため、平成23 年度新政策では、県内産業の活力強化をはじめとする「未来を拓く『希望』の政策」と、県民の暮らしに直結する医療や福祉など、「命とくらしの 現在(いま)を守る『安心』の政策」に積極的な予算の重点配分を行う。

第1の柱:未来を拓く『希望』の政策


県内産業の活力強化

  • 地場産業の底上げに向けた新たな支援
  • 農業緊急戦略アクションプログラムの推進 などに注力

新たな成長産業づくり

  • 電気自動車の導入推進
  • 訪日外国人観光客の誘致促進 などに注力

心豊かで元気な人づくり

  • 子どもの資質や能力の育成
  • 次代を担う“人財づくり”の推進 などに注力

成長を支える基盤づくり

  • 戦略的な都市再生
  • 高速道路や川筋ネットワークの早期整備 などに注力

第2の柱:命とくらしの現在(いま)を守る『安心』の政策


子どもが健やかに成長できる環境づくり

  • 細菌性髄膜炎を予防するワクチン接種を支援
  • ファミリーサポートセンターの利用促進 などに注力

高齢者・障害者が安心して暮らせる社会づくり

  • 医療と介護の連携強化
  • 障害者の就労支援や授産施設の生産性向上 などに注力

県民の健康を守る安心医療の充実

  • 地域の拠点病院や救急・周産期の医療体制整備
  • 子宮頸がんワクチン接種支援等のがん対策推進 などに注力

いざという時への備え

  • 木造住宅耐震化補助制度の拡充
  • 暴力団排除条例の制定と施行 などに注力

新しい発想による過疎対策の展開

  • 過疎集落支援総合対策の推進 などに注力

2 平成23年度予算編成方針

「元気な和歌山」の実現に向けて、平成23年度の新政策を推進するとともに、「新 行財政改革推進プラン」(以下、新行革プラン)を着実に実施し、平成23年度の収 支不足額を新行革プランで定めた範囲内に抑制するよう努める。
事務事業の見直しを徹底し、既存事業については-5%のマイナスシーリングを実 施するとともに、投資的経費については事業効果や緊急性等を精査しつつ、全体とし ての投資が新行革プランの遂行を妨げることがないよう努める。ただし、上記重点目 標に沿った事業は、原則としてシーリングを設定しない。
なお、国の予算編成の動向等を踏まえ、予算編成過程において調整等を行うものと する。

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